暑い夏、それは水仕事を手際よくこなせる格好のシーズンでもあります。ただし水温が気持ちよいからといって「水道水のだしすぎ」や「洗剤の使いすぎ」にはご用心。特に食器洗いは毎日つづけることですので、無理のない範囲で節約できる方法を取り入れてみましょう。今回はそのポイントを3つご紹介します。
食後一度に食器を洗おうとすると手間がかかるうえ、雑然としたシンクの中で指をケガするおそれも出てきます。菜箸、包丁、まな板、ボウルなど、料理中に使うものは食事の前に洗う習慣をつけましょう。食後おこなう最初の作業は洗い桶に食器を浸すこと。とかく汚れの乾燥は避けたいものです。固まった汚れの磨き洗いに時間をかけると、そのぶん水や洗剤を多く使うことになるでしょう。まずは水に浸して、自然に浮きあがるレベルの汚れを取り除きます。ただし油汚れの目立つ食器をいっしょに浸すと他の食器にも影響するので、洗い桶に入れる前に古新聞などを利用して油を拭きとっておきましょう。
食器洗いは始めるまでは億劫でも、進むにつれやりがいも感じてくるもの。ただしこのとき「汚れのひどいものから洗っていこう」という手順はおすすめできません。早くにスポンジを汚すことになると、結果として水や洗剤を多く使うことになるからです。汚れている食器からではなく、汚れが落ちやすい食器から洗うようにしましょう。こうした些細とも思える手順を守ることが、確かな節約効果につながります。
手荒れにお悩みの方、あるいは環境のことを考えた場合、合成洗剤よりも石けんがおすすめです。泡立てに比較的手間がかかることを除けば、石けんを使用した食器洗いは良い事づくし。自然にやさしく、また余計な洗剤成分が食器に残留することもありません。使用上のポイントは、泡を流すタイミングです。石けんは水にかかった瞬間に界面活性を失うため、あまり早くにすすいでしまうと汚れを落としきれぬまま拡散してしまいます。泡に包んだ食器は、いったん水のかからない箇所に重ねておきましょう。すすぎは少量の水で(直径1センチ弱の水道水をだして)まとめておこないましょう。
<合成洗剤から石けんに変える場合の注意点>
注意その1 なるべく「台所用石けん」を使用する
市販の家事用(洗濯用)石けんの場合、含有率1%未満の成分はパッケージに表示しなくてもよいことになっています。そのため食器洗いにふさわしくない添加剤(着色料、香料、エデト塩酸など)が含まれている可能性もありますので、安全を考慮すればやはり「台所用」と明記された石けんをご使用になるほうがよいでしょう。
注意その2 合成洗剤の膜はしばらく取れない
合成洗剤から石けんに切り替えると、食器表面に曇りやぬめりが生じることがあります。これは合成洗剤の残留物。いままで気づかなかった食器表面の余計な成分が、少しずつ取れていく過程にあたります。滑りやすくもなりますが、解消までは2〜3週間の辛抱。途中で合成洗剤を使用すると再び膜ができてしまいますので、ご注意ください。
注意その3 石けんが足らないと「石けんカス」の原因に
食器洗いをしていると、使用しているスポンジやシンクに黒っぽい汚れが出てくることがあります。これは酸性石けんといい、いわゆる「石けんカス」の一種です。汚れに対して石けんの量が足らないとできやすくなります。シンクがベタベタしはじめたら要注意。石けんは充分に泡立て、汚れを残さないように使用しましょう。