風が吹きすさび、住まいの温もりには格別ありがたみを感じる季節。1日の中で入浴を貴重な時間と感じている方も多いのではないでしょうか。しかしその利用に際しては、健康上注意しなければいけない点が多々あります。そこで今回は、お風呂にまつわる3つの「新習慣」をご提案いたしましょう。
浴槽にじっくり浸かって様々な効能を得る習慣は、日本独特のものといわれています。一方で、お風呂に関して海外のほうが合理的に習慣化されていることもあります。それは入浴者の身体にとって重大な、脱衣所の温度調整です。
室温の変化は、血圧や自律神経が切り替わるタイミング。その切り替えがはげしいと、血流の異常・心筋の収縮などの引き金となる「ヒートショック」を起こす恐れがあります。当然、脱衣・入浴・着衣の流れにおいては十分に注意する必要があります。脱衣所に暖房器具がないご家庭の場合(※)、浴槽のフタを開けて湯気で脱衣所を予め温めておきましょう。とかく急激な温度差を生まないことを心がけてください。
※脱衣所に暖房器具を設置した家は、海外では多く見られます。
カビは、温度(20〜30度)・湿度(75%以上)・栄養分の3条件がそろうとすぐに増殖します。空気中にはカビの胞子が常に浮遊。中でも湿りやすく汚れやすい浴室には注意が必要です。カビは美観だけでなく健康にも支障をきたしますので、浴槽や壁面はもちろん、洗面器・椅子・小物類などの衛生にも日頃から意識をもっておきましょう。カビ予防に活用できる意外なツールに、残り湯があります。浴槽の排水時には、洗面器など入浴雑貨各種を入れ、減っていく湯にタオルを浸しながら汚れをこすってみましょう。すると洗剤なしでも、簡単に表面の汚れを取り除くことができます。排水後の浴槽すすぎもお忘れなく!
たくさんの発汗がある入浴と水分補給との結びつきは、ご想像に容易いところです。しかし、「お風呂上がりの至福の一杯♪」という考え方があるためでしょうか、一般には、入浴後だけ水分補給に気をつかっているというケースが多いようです。敢えて順位をつければ、入浴後よりも入浴前のほうが水分補給は大切な行為です。血液の粘度が増してからでは意味が薄れてしまいます。ドロドロの血液は、脳梗塞や不整脈の原因。入浴の前と後にコップ1杯程度の水分補給をすることを習慣化しましょう。
「24℃±2℃」
日本では1年に万単位の入浴事故があるといわれます。中でも多いのが室温の温度差が及ぼす健康危害「ヒートショック」。局所的に暖房を使用していると、身体への負担がさらに高まりやすくなるので危険です。冬場における室温の奨励値は、リビングより2℃高い24℃±2℃とされています。