バックナンバー 2009年11月号 


1
空気が乾燥し、暖房機器を使う機会も増えるこれからは、より高い防火意識が求められる季節です。火災と聞くと火を使うイメージが強いですが、暮らしの中には意外なところにも火災に結びつく危険性があります。そこで今回は、目に見えない火災原因「電気」をテーマに、日頃の予防策を確認してみましょう。
思いがけない火災原因の1つに、トラッキング現象があります。これはコンセントやテーブルタップに差さっているプラグにホコリが溜まり、そこへ湿気も加わることでプラグ間で火花放電がくりかえされ、最悪の場合は発火してしまうというトラブルです(※発火後、付近のカーテンなどに燃えうつるケースなどが多くあります)。 冷蔵庫やテレビ、洗濯機など、普段プラグを差したまま放置している電気機器は少なくありません。住まいの中で見落としがちな箇所ですが、少しの危険性も残さないよう、プラグ及び配線の掃除はこまめに行いましょう。
[主にこんな条件は要注意!]
◎ホコリが溜まりやすい家具裏側のコンセント
◎冷暖房の使用により結露が生じやすい箇所のコンセント
◎湯気や水滴が直接かかる洗面所・台所のコンセント
◎水槽に使用する電気器具のプラグを差したコンセント

必ずコンセントからプラグを抜いてから、掃除機の棚用ノズルや乾いた布などでホコリを取りましょう。細かい部分は綿棒が便利。水拭きは厳禁です。


コンセントに差し込んだプラグがゆるくなっていると、電流の断続のくりかえしによって、ある瞬間から微弱な電流でも異常な発熱が起こり火災へつながる恐れがあります。これをグロー現象といい、漏電などとは違って機械的には予防策のないトラブルです。 グロー現象の発生率は、付近の温湿条件や振動などが影響します。そのため、同じく湿気によって引き起こしかねないトラッキング現象と重畳してしまう可能性も考えられますので、使用するプラグの差し込み方やコンディションについては充分注意する必要があります。
 
接続部に異常な熱が発生していないか、習慣的に点検することが唯一の予防策。接触不良に気づいたら、直ちに修理・交換しましょう。

コンセントやテーブルタップでは一度に使用可能な電流量(10A・15A等)が定められています。これを超えてしまうと、コードの被覆のゴムやビニールが溶けだしたり、発火してしまうなど非常に危険です。 使用する電気機器の電流(アンペア:A)の量は、電力(ワット:W)÷電圧(ボルト:V)で計算することができます。表示された定格電流量を確認し、使用する電気機器の合計消費電力がその数値を超えないように注意しましょう。
 
■使用する電流量をかんたん計算
(ワット:電力)(ボルト:電圧)(アンペア:電流)
※家庭用電圧の標準は、100Vです。
例)電子レンジが1000W・炊飯器が800W
2つの電気機器をテーブルタップで
同時に使用した場合

(1000+800)÷100=18A
テーブルタップの定格電流は、15A。
従ってこれらを同時に使用するのは厳禁。
火災(加熱・発火)の恐れがあります。
■タコ足配線は絶対に厳禁!
ご家庭では一般に、過剰な電流が流れるとヒューズやブレーカーが自動的に働くようにできています。
ところがタコ足配線の場合、安全装置が働くよりも少ない電流でありながら、配線の発熱・発火につながる危険性があります。
1
1 1 1 1 1
ホーム

(C)1997-2009 (社)不動産流通経営協会 All right are reserved.